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2023.10.19

ぶらっと読書

10月19日 読書散歩

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「予約資料がご用意できました」
図書館で予約の畠山健二さんの「本所おけら長屋20」の案内が届いた。
おや、思ったより短い日で嬉しい限りだ。
先月、一挙に15~19まで読み終えた。
落語のおもしろさと通じるエンターテイメント時代小説、根底にある笑いと人情味は、読みやすさもあり泣き笑いしながら読むことが出来た。

あさのあつこさんの時代小説は図書館の本はずいぶん読んだけれど、時代小説以外のものはと、ふと興味をもって借りたのがこれ。
花や咲く咲く」昭和18年太平洋戦争下の女子学生たちの物語。
なにもかも戦時統制におかれた中で、それでも自分たちの夢を持ち生きる少女たち。
四人の女学生たちが、手に入れた布でブラウスを縫い、それぞれの思いを込めて戦時下の暗雲を乗り越えて行く。

「現代の日本でたたかっている少女たちにこの物語を贈ります(あさのあつこ)」と本の帯にある。
ある意味、若者たちのエネルギーを感じる小説である。

ついでに、ついでと言っては失礼だけど、あさのあつこさん「殺人鬼の献立表 Team/HK」。
ハウスキーパーを仕事とする美菜子、同僚たちと不思議なベストセラー作家らの繰り広げる、ちょっとおかしな会話の世界で、自分を支えてくれるものを知る。
なるほど、ピカピカに汗をながして体を動かすという、自分自身を自律させる方法は、ちょっと行き場のない迷い道に入り込んだ時には、よい方法だよね~と妙な納得もした。

図書館本には本当にお世話になっている。
新聞の書籍紹介で知った本を予約して読むのも楽しい。

女たちのシベリア抑留」小柳ちひろ。敗戦後シベリア抑留された日本軍の兵士の話はよく聞く。
幸いにも帰国できた自分の亡き父親もその一人であるが、そんなシベリアの地に抑留された女性たちがいたことを初めて知る。
本書では満州で医療機関に従軍・従事していた看護婦らの過酷な抑留の実態を知ることができる。
満州とその引き揚げの本はけっこう読んでいるが、シベリア抑留については少ない。
いつも、読みながら父親の敗戦・抑留となった部隊が記されていないかと、そんな思いもどこかに持ちながら、当時の過酷な抑留生活の歴史を思い起こす。

読書は散歩のよなもので、時としてその知識に興味をもったり、人情味ある物語に心をうたれたりする。
何かを調べたり勉強するのとは、ちょっと違うかな。
躓いたり、転んだり、笑顔になったり、思いかけず誰かと出会ったり、ちょっとだけ人生を豊かにしてくれるような気がする。

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