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2019.08.30

気ままな読書はエトセトラ・・・

8月30日(金)彷徨読書ってことで
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図書館で五冊ほど取り寄せしているが、順番待ちで待ちくたびれて、目につくタイトル本を借りている。

これと決めずに借りる本をながめると、なんとなく嗜好というか思想みたいなものが出て来るものだ。

6冊のうち「宮本常一」は取り寄せ本、「夕映え 上・下」はやっと見つけた宇江佐真理の文庫本、その他は気ままに借りた三冊。

〇「夕映え 上・下」宇江佐真理
江戸幕府が終焉を迎え、薩長連合の維新軍が江戸を攻め、明治時代を確立する時代背景のなかで、おでん屋稼業と十手持ちの夫婦、娘は青物屋に嫁ぎ、息子は彰義隊に参加する。
市井の家族が幕末期のなかで生きる姿、日々の暮らしから、激動期とからみあう。維新の英雄から時代をとらえる小説とは、ちょっと異なる庶民目線がこの本の面白味ともいえる。

〇「宮本常一 伝書鳩のように」
民俗学者、宮本常一のファンである。コツコツと日本中を歩きまわり土地々々に生きる人々の暮らしを記録した、この作者の本は学問が人の暮らしと直結していることを教えてくれた。久しぶりに読むが、新聞書評で知り取り寄せた本。
気になった一節があったので。
「ちかごろ、自分と立場を異にするものをつめたく冷ややかに見、その欠点をあげつらうことを批評と心得、批判精神が旺盛だと心得ている人が多いのだが、対象の中へとけこみその本質的なものにふれることなくして本当の批評というものがあり得るのだろうかと思っている」
「気のきいた言葉とその場その場を調子にあわせて生きていくことが、はたして本当の人間の姿であろうか。人生というものはそんなに浅くまた小波のたった流れのようなものであろうか」と。
もう遠い昔の著書であるが、物事に真摯に関り生きるという意味では、深く示唆に富んでいる一冊だった。

〇「宮部みゆきの江戸怪談散歩」
怪談ものは好きである。途方もない非現実的な「恐怖心」を思い起こされるような小説は、居心地がよいのであるが、一瞬の読書の間だけでも、陰鬱な実社会から遊離できるのが楽しい。
のであるが、怪談話の虚実にかかわらず、その恐怖心が「人間の心の闇」に結び付けれれていると、さらに怖くなる。
「曼殊沙華」という作品は傑作だと、曼殊沙華の花の中に見える「顔」が・・・ああ怖い!

残りのあと二冊を読み始めているが、貸出期間の延長をしなきゃならないだろうなぁ。

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コメント

半年くらい図書館に行っていない。「いい加減荷物整理をしよう」と思って行かなくなったのだが、何もかたずいていない。ダメだなぁ・・・オレ。

投稿: マミケン | 2019.09.04 06:00

まあ、片づけというのも必然性があればするし、なければ無理に頑張らなくてもよいのだと思います。
図書館でじっくり本棚をながめると、たまに宝物のような本に出会い、そういうときは嬉しいですね。

投稿: ちょっと一休み | 2019.09.05 22:28

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