続・自転車ぷらぷら
風呂につかって、じわぁ~と暖かさが骨まで伝わってくる、そんな季節になりました。
今では毎日風呂に入るのが当たり前だが、自分の子どもの頃は毎日ではなかった。
それどころか「もらい湯」と言って、風呂の無い方が「湯」を借りに来ることも普通のことだった。
「じわぁ~」と湯船のなかで感じる幸せ感。
といった話は余談で、自転車に乗って聞く音楽の話。
こういう話は、忙しく駅まで自転車、買い物に自転車という暮らし向きの方には「暇ねぇ~」というだけに過ぎない・・・と、もちろん自覚して書いてるのだが。
ほぼ、2時間3時間と自転車に乗るのが普通の生活なので、自転車と音楽というのは、ちょっとややこしく、ちょっと苦労する。
とくに季節が晩秋から冬の頃は公園とか堤防道などはほとんど人の姿など見なくなる。
情景は寂しいのである。
この寂しさを(ほんとうは寂しくなんてないんだけど)癒してくれるのは「音楽」ってわけだ。
自転車に乗って曲の一つ二つ三つ・・・音楽の世界はよくわからないが、昔の知ってる曲は聞いててちっとも飽きない。
さて、そこで問題はどう聞くのか。ヘッドホン?イヤホン?スピーカー?
イヤホンの類は危険行為であるが、両耳にイヤホン着けてスマホの自転車も少なくない。
ヘッドホンはアウトで間違いなく危険。片耳イヤホンは都道府県によって禁止、セーフとまちまちのようだ。片手にスマホなどは急ブレーキでこけるの間違いない。
自転車と音楽は絶妙な空間だと思うが、いやはや難しいのだ。
ひととき、骨伝導イヤホンを使ってたことがあるが、なんとなくしっくりこない。
やはり自転車にスピーカーが一番いいのは車にカーステレオと同じこと。
しかし、人通りの多い交差点などでは、恥ずかしさも倍増する、とりわけ「懐メロ」など流れていると・・・トリプル恥ずかしさ。(気が小さいのですね)
おまけにipodで聞いてるので、いちいち取り出してOFFするのもなんだか・・・
モバイルスピーカーをベルトに就けてスイッチON・OFFなんてのも試したが、これもしっくりこない。
執念というのは恐ろしいもので、何が何でも自転車ミュージックの環境を構築したいと、寝ても覚めても(嘘ですが)無い知恵絞って、スピーカーバッグか?ちょっとなぁ~。
広い公園や誰もいない一本道などは、こんな気苦労はいらないのですが。
こういう話は、2時間も3時間も自転車に乗るという特殊な暇人間の悩みであって、世間様は「阿保らし!」ってことだと承知もしている。
胸ポケットにipodtouchを入れ、スピーカーから曲を流し、人が近づいたら・・・近づいたらスピーカー口を手でふさぐ、という究極の手動式ON・OFF法が、もっぱら最近の情事じゃなくて事情となった。
昔のフォークソングとか60年代、70年代の曲を好んでいる、というよりも、ある種のバックミュージックのように流しているというのが正解だが。
しかし、どうも不満なのである。いちいち手をスピーカー口へという行為が、なんとも小心者に思えるし、そこまで通りすがりの人に媚びへつらう自分が情けない。
悶々とすること幾年月(・・・これも嘘)。
最近になってやっと問題の解決法を見つけることが出来た。いろいろ遠回りをしたものだ、道草をしたものだと思いつつ、ON・OFFスイッチがハンドルにあればよいのだと。
世間というのは広いもので、なるほどということだ。ipodtouch + ミュージックボタン という単純な組み合わせ。
ハンドルにボタンをつけて、本体はポケットに・・・めでたし、めでたし。
こういう自転車ライフ、こういう自転車ミュージック、世間からすれば「おめでたい奴」ってことだが、本人はいたって本気で楽しんでいる。
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