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2016.01.19

破れ、ほころび、白い月

1月19日(火) ジーンズの穴

004


夕方、東の空に白い月が浮かんでた。
じっくり見ると右を向いたウサギがまさに跳ねようとする姿にみえる(じっと見るとそう見えるはずです。)

5度を下まわる寒さ、空気も乾燥して風景も良さげ・・・というか、勤労者は労働に勤しむこの時間帯に、ぼんやり空を眺める悠久の月の刻。
路地裏のおばあさんも空を見上げていた。

ジーンズの尻のあたりが破れた、ほころびた。
こんなふうに自転車で散歩する時はジーンズで、あまりのサドルとの摩擦に耐えかねたのだろう。

こういう寒い日にあえて自転車に乗って行く宛て無い散歩をしようかと考える偏屈さが、白い月を見上げて喜ぶ代償に、ジーンズ一本ダメにする。
いやいや、若者は破れたジーンズをファッションと決め込むが、破れは繕うのが筋として生きてきた世代としては、破れジーンズは「破れ、ほころび」でしかない。

近くの公園で缶コーヒーで暖をとり、完全防寒にしても指先足先の凍るような冷たさ。
そんな姿に哀れさや生きる希望を失った暇人として、他人には映るのか・・・まあ、少なくともこんな寒い夕方に何を好き好んで自転車で、変人か!である。

変人。変人ついでに世の中を穿った(うがった)目で見ることもできる。
破れジーンズをファッションとする考えが、どこから来たのか・・・
「あれはスラム街が発祥で、ファンションとは違う!」と、たしか三輪明宏さんが言っていた。

貧乏人の貧乏もそれが分相応の衣類なのだ、100均は安く暮らせる庶民の物質生活、ファストフードは手軽な栄養補給、生かさず殺さずそれが現代を生きる庶民の暮らし方だ、と料亭で日本料理に舌鼓している富裕人の声が聞こえる。

ああ、ついでに思うのは非正規雇用、パート・アルバイト層がどんどん増えて、生活に困窮すればするほど、お国の為に国防軍に入りましょう!今の貧窮生活から抜け出して、バラ色の安定雇用が得られますよ~。
何も徴兵制度などしなくても、それで「立派な」国防軍が組織できる・・・という穿った見方。

白い月の世界のうさぎたちは、懲りない人間たちだ、ぴょん!と昔から見下ろしていたに違いない。

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コメント

マイナンバーの郵送物が来た時、会社に行っていて不在だった。「不在者連絡票」が入っていて、それが「赤紙」だったのだ!!

いかん!ぐずぐずしていたら「徴兵制」が始まってしまったのか!!と焦りました!!いやホント!!!

投稿: マミケン | 2016.01.20 10:03

国防軍、徴兵制、海外派兵・・・ある時期まではブラックジョークで語られていたけれど、いつのまにか現実感のある話題になりました。
「危ないと思う頃にはもう遅い!」友人の言ってた言葉です。

投稿: ちょっと一休み | 2016.01.20 23:35

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