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2015.11.11

道楽の話 ②

11月11日(水) AppleWatchとiPhone

「道楽」の話がずいぶん横道にそれてしまったので、続きを書こうと思います。

パソコンなどという代物は私にとっては道楽そのものだと思っていますし、その道楽の道も30年にはなるので、費やした費用は膨大なものになっているに違いありません。

この嗜好はいつ頃なのかと考えると、小学生にまで遡り、漫画の影響でしょう。鉄人28号のそれであり、鉄腕アトムのそれだったが、不思議なことに鉄人28号そのものより、あの小さな操縦機でした。アトムで言えば小さな単体ロボットが人間のように動くメカニズムでした。

漫画のロボットそのものよりも、もう少し現実的なメカ・器機に興味をもったわけで、ヒューマニズムとか悪しき敵ロボットとの戦いなどは、付録みたいなものでした。

付録といえば、当時の月刊漫画雑誌には紙の組み立て式付録がついてきたものです。
たしか貸本代10円で付録が5円、つまり15円で新刊の月刊雑誌そのものを読むことができました。

古い話ですね。それでも月刊漫画など買うお金もなかったので、少年の知恵というわけでした。
で、その付録を組み立てるのが、当時の一番の楽しみだったのを覚えています。月刊漫画が廃れ、週刊漫画に時代が変わると、何が悲しいかというと付録というものが無くなったことでした。

そんな中で、ただ無邪気に漫画本を読み耽っていたかというと、学校の図書館がお友達で、図書委員などは喜んでやっていた。子ども向けの童話や民話が全集で揃っていて、一巻づつ借りて、ほとんど読みつくしてしまった想い出です。

子ども向けですから、挿絵もあって自分がいつも主人公の王子さまや悲しい主人公になったりして・・・そういうのが、きっと空想力や感情を育んだのじゃないかと思います。これは「花子とアン」と同じ感覚でしょうね。

漫画の話に戻りますが、近未来をモチーフにしたものも少なくなく、あれは日本の高度経済成長と時を一にした背景があったのでしょう。そうした漫画のなかに「スーパージェッター」という作品があって、話の筋はほとんど記憶に残っていないが、流星号というスーパーカーを腕時計型の、これも操縦機でしょうか、それに向かって「流星号応答せよ!」などと話しかけ、まるで生きたスーパーカーのように指示にしたがう。
この時計型の「操縦機」こそが、私の未来の物差しのような尺度になりました。

というわけで、時計もしくは時計型というのが究極の人間が作り出すメカだと、そういうふうに思い込んだのが子どもの頃でした。
これは、大人になっても、究極の「時計」というものが登場しないかと思い続けていたが、今から思い起すと、なんとも言えない幼児性だと恥ずかしくなります。
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今年の夏、妻とのボーナス交渉になりました。給与というものを貰っていないので、毎年夏と冬の二回、「ボーナス出たでしょ~、おくれ~」と交渉して、ある時は服であり、ある時は現金であったり・・・こういうのは、いわば夫婦コミニュケーションであって、遊びの範疇なのですが、それでも「はい福沢諭吉〇〇枚!」大変うれしいものです。

その福沢諭吉と交換したのがアップルウォッチ、時計型端末です。その時の気分はようやく「スーパージェッターにほんの少し近づいた」と。漫画だなぁ、マンガチックというのは、こういう状況を指して言う言葉です。

流行というものがあります。流行の物が欲しいわけではないのですが、目ざとくアップルウォッチを見つけた知り合いが「好きだなぁ~」と。
この「好きだなぁ~」という言葉には、呆れ顔とほんの少し侮蔑も含まれるのです。
流行の先を行く気持ちなどほとんどなくて、これは自分の道楽だと割り切っていますが、世の中には同じ物を幾つも所有するコレクターという人がいます。

みなそうした嗜好を「好きだなぁ~」と言いますが、やはり呆れ顔とほんの少しの侮辱が隠されているもので、その隠された指摘はまったく正解なので、あえて否定もせず、無理な理屈の自己主張もしないことにしています。

時計型端末。時計はかれこれ10年ほどは腕にはめたことがなかったけれど、この夏から毎日使うようになりました。

時計といえば、障がい者の介護をしている職員さんは、いつも携帯と時計を持つようにしているそうです。
不慮の事故に備えて、脈をはかり救急車を呼ぶ、そうしたアクシデントへの対応のため必須のアイテムだそうですが、私とて80を過ぎた義母の緊急連絡や家族の緊急連絡には必要だ!という理屈だけは持ってるのですが・・・

余談ですが、こういう長文のブログというのは、ほとんどの人がスルーするもので、というよりも、星の数ほどあるSNS(ソーシャルネットワークサービス)、よほど知り合いか何かでなければ読む気にならないというのが実情で、知り合いでも長くて面倒でまあほとんど誰も読みません。

これは実に都合の良いものです。人に読んでもらおうとアクセクして、人に見せて満足するよりも、誰も読まないというのは、自分に向かって書いてるという「素晴らしい境地」があるわけです。

情報を知りたいならばそういうネット情報を探せばいいわけで、何も人に見せ、認知してもらおうというのも、変なものだと思うのです。
限りなく自己主張することが面白いならばそれでいいけれど、誰も読まないことを前提に好き勝手書くというのが出来なければ、誰も読まない見ないことに絶望するだけだから、さっさともっと楽しいことを他に探すのが正しい選択です。

また余計な話になってしまったが、時計型端末と携帯の話に戻ります。
簡単にAppleWatchとiPhoneを何に使っているのかということですが、ネット、メール、日程表、天気予報、カメラ、マップ、GPS、ラジオ、ミュージック、辞書、時刻表、電卓といったところで、特筆するのは、最近増えてきたボランティア仕事もこれで管理しています。

携帯(スマホ)を紛失したら、全ての予定が飛んでしまうのですが、飛んだら飛んだでもう何も予定は無いものだと思うようにしているので、実にいい加減です。メールなんてものもやって来るのは「CM宣伝メール」が圧倒的に多い。「ふ~ん」で読みもせずに既読完了。
情報などという代物は、いかに自分が選択して必要な物を取得するか、という自主的、自立的な姿勢なくして、無用の代物です。

しかし良い事もあります。
先日娘から孫の動画が送られてきました。子ども成長はあっという間で、この前「はいはい」していたのが、ヨチヨチ歩きをしている、そういう動画が送られてきて、とても可愛いもので、その成長についつい笑みがこぼれます。

ところがスマホでない普通の携帯の妻が「動画を転送してくれ」というが、容量不足で送れない届かない。泣く泣く、いや泣いてはいなかったが静止画で諦めたようです。
高齢者がスマートホンを使うのは、実はこうした孫や子どもらの暮らしぶりを動画で見たいということも隠れた要因になって、老眼鏡で小さなディスプレイを見ている。

さて、AppleWatchのほうですが、時計以外としては「アクティビティ」という、何というか運動測定のような代物が意外と役に立っています。
今日の身体情況、運動状況ってものを、運動不足の目安にしています。
まあ、それ以外にも運転中の電話とかメールチェックとか予定とか・・・スーパージェッターにはほど遠いけれど。

こういうものが本当の意味での文明の器機かというと、便利さはあるのだけれど、それに依存することなく、自分の必要に応じて使えば「文明のおもちゃ」それでよいと思っています。あえて、こうしたものを「不要な代物」と言い切るのもどうでしょう。

もっとも四六時中スマホが離せない、LINEの返事に困ってしまう、そうした依存状態に多くの人が陥ってるとしたら、器機よりも使う人に問題がありということで、モノを使うということも、モノを使わないということも、どちらが良いか悪いかと断罪するよりも、もっと自分がどう使うのかということに、習熟することが必要なのでしょう。

総じてこうしたものは無くても生きて行ける、無くて少し不便になったとしても生きて行ける代物なわけで、「道楽の所産ですわ~」と笑い飛ばすぐらいがちょうど良いわけです。

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コメント

高齢者スマホの普及の要因の1つが「孫見たさ」とは・・・けっこう意外な所に「真実」はあって、1980年ころの若者たちのビデオの普及を助けたのも「エロビデオ」だと僕は思っています。

意外なスーパージェッターの出現には驚きました。そうか一休さんは「スーパージェッター」になりたかったんですね。そうそう僕の前の車にはスーパージェッターになった僕の似顔絵が後部トランク蓋に描いてあって、愛車を「流星号」と呼んでいました。ははは

投稿: マミケン | 2015.11.12 10:04

うちにもおもちゃ大好き人間がいてグーグルウオッチでご満悦顔です。私はあんな小さな画面は見る気になりませんが。先日通勤の地下鉄で同年配の女性がにやにやしながらスマホを手にしてました。そうです、孫です。

投稿: 杉山 | 2015.11.13 20:33

間宮さんこんばんは。
いや、ヒーローのスーパージェッターというより、時計型送信機と流星号そのものが欲しかったですね。
当時、模型用のマブチモーター55と廃品屋から小さなタイヤを買って、古木材で「電動車」を作ろうと思案しましたが部品も集まらず計画倒れとなりました。
流星号とは似ても似つかない夢想でしたが(笑)

投稿: ちょっと一休み | 2015.11.15 23:39

杉山さんこんばんは。
鉱石ラジオ、ゲルマニュウムラジオ、真空管、ポケコン、PC・・・そういうモノを作るのに精力を費やしたのが、我々のというか世の男の趣味(笑)
モノが複雑怪奇になって、その延長にPCソフトなどをいじるのに楽しみを見出しました。
そういう時代の申し子なので、寛容の気持ちで暖かく見守ってやって下さいませ(笑)

投稿: ちょっと一休み | 2015.11.15 23:47

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