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2015.04.22

こいのぼり

4月22日(水) 歳時記 ②

中村図書館の北側の「太閤池」に「こいのぼり」が泳いでいた・・・?いや、風もないおだやかな日なので、吊るされていた。

もう、そんな季節になってストーブを終おうかどうしようと悩んでいる日々、鯉といえば評論家筋では優勝候補に挙げられていた「カープ」がなかなか「鯉の季節」に程遠く、快晴の青空ユニフォームのドラゴンズが予想を覆す大健闘!

おもしろくもないニュースばかりの中で、プロ野球の贔屓(ひいき)球団の快進撃に、ちょっと笑みのこぼれる幸せ感だけど、人生の幸せをプロ野球に見出していていいのだろうか?
まあ、これも小さな幸せだから良しとして・・・

イベント行事のように図書館通いをしていると、これといって読みたいと強く思う本もないときがある。
一生には読み切れないほどたくさんの本があるけれど区の図書館では蔵書も限りがある。
そういう図書館の活用は、限られた本のなかから選び出す、というのも借り方としては面白いものがある。

ほとんど知らない作者、知らない世界、そういう本を手に取って、「ふ~ん、読んでみようか」という、気負いや高揚感とはかけ離れたところで、何冊か借りる。

Img017

例えば、黒田杏子さんの「暮らしの歳時記」(岩波書店)などは、何冊か借りた「俳句本」のうちの一冊だけど、当然、初めて知る作者だから、面白いかどうかは知る由もない。

東京から栃木県の小さな町に疎開し、過ごした子どもの頃の暮らしの経験が、俳句を見る心のよりどころになっている・・・といった、エッセイと季語にまつわる「俳句」を紹介してくれる。

俳句、俳句にとどまらず「文芸」というものが、暮らしの感じ方、感性とでもいうか、そういうものの中から生まれるものだと、あらためてよくわかる。

時代を超えて、生活のなかから見出し生まれる感受性を大切にしなくてはと思いながら読んだが、世の中の流れの速さに埋没してしまいそうな気持ちを、ちょっと正してみたくなる、心の洗われる一冊だった。

Img018もう一冊、「モロッコ幻想物語」ポール・ボウルズ編(岩波書店)。
地中海を挟んだスペインの南、北アフリカに位置するこの国の口伝えの物語のいくつかをボウルズにより聴き書き編集した文学であるが、日本の地から出たことのない自分などは、異国の世界の物語といえる。

口承の文学作品というのは、たしかに日本の小泉八雲の小説などと同じところにあるわけで、どことなく神秘的な香りがする。

ところで、これを読んでいるうちに、どこかで出会ったような気がしたのは、外国の生活感などほとんど無縁な自分にとっては、不思議なことであった。
それで思い出したのが、小学校の頃に図書館で借りて読んだ「世界の童話、民話集」の中で想像した中東の国々の物語世界。

時代や地域は異なるとしても、そういう原風景が物語として脈々と生きているのだと思う。
そういう、まだ幼い自分が読んだ民話や童話の世界を想いおこすことができただけでも、ちょっと嬉しい本であった。

本の読み方は人それぞれなのである。そのそれぞれの思いや感じ方を大切にして行きたいものだ・・・などと、書いていること自体が、ある意味「自分にとっての歳時記」なんだろうと思う今日このこのごろなのだぁ~~

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コメント

中村図書館ですかぁ・・・そういえば、一休さんとのおつきあいは、あそこで僕の自費出版本を読んで、ここに感想文を書いてくれてからでしたねぇ・・・・

投稿: マミケン | 2015.04.23 09:31

ははは、あの頃から名古屋という町、郷土の歴史とか街角散歩などに興味を持ち始めました。
それまでは、味気のない名古屋だと思ってた・・・味気のないのは仕事に追われていた自分の方でしたが。
妻方の祖母のテント屋さんが描かれていた「名古屋散歩」を郷土史コーナーで見つけたのは驚きでしたね。
もうあの家は駐車場に祖母は100歳を過ぎて亡くなりましたけれど・・・歳月の過ぎ去るのが早いものですね。

投稿: ちょっと一休み | 2015.04.24 00:11

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