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2014.10.21

赤子と老犬の日々

10月21日(火) 夢の世界
Photo
小さな赤ちゃんがいるだけで、家の中は雰囲気が一変し、その赤ん坊中心の華やいだ暮らしになるものだが、それも先週までで、また普通の暮らしに戻った。

物言わぬアイドルです。
小さくて華奢な命がまわりに与えるものの大きいこと。
もう一人というか一匹の老犬も、これもアイドルです。
視力が落ちて地面スレスレまで顔を下げ背をまるめた姿で散歩するので、近所では珍しがられ、誰からも声をかけられます。

「おいくつですか?」
「18歳を超えました」
「頑張ってるね」

暑い夏を超えることができたので、もう一年は生きられるでしょう。
足腰が弱り、超スローな散歩になり、晩年ぐらいは自由なままでいいと思うので、何度も座り込みながら、ヨロヨロ好きな方向に行かせている・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつもは何処へという意思が感じられない散歩だが、今日はリードも付けず歩き出すと、もう決まってるかのように角を曲がり、学校の脇を通り、いつものペースで信号に向かう。
まるで見えないラインが引かれてる道を、青信号が「待ってたよ」と言わんばかりに交差点に入り、相変わらず地面に鼻をくっつけてヨロヨロと歩いて行く。

おいおい、リードも飼い主もいなくて一人でどこに行くんだ?と、あわてて後を追うが赤信号に阻まれる。
交差点の向こうは町内の秋祭りの真っ最中で、踏みつぶされそうになりながらも、ひたすらのろのろと歩き続けている。

ここで見失ったらもう探すのも大変だと、必死になって追うのだけれど、人混みの中を、誰も老犬の存在など気にならないのか、奇妙にすり抜けて行く。

見失ったら大変だ。
帰巣本能などもうずっと昔にどこかに置いてきた老犬だから、どこに向かっているのか見当がつかない。
追いかける自分を邪魔するように、老若男女の群れが膨らんで、ほとんど前も見えなくなる。

あたりの屋台の傍にでもいないかしらん?と、探せど探せど人影ばかりである。
見失ったのである。
しばらく探し回って、ほとほと疲れた頃、両側に並ぶ屋台の一直線の道のはるか向こうに、ノロノロと歩いている犬の姿を見つける。

ふだんならば歩くことも出来ない距離なのに、それでもひたすら先へ先へと歩き続けている。
どこに行く気なのだろう?・・・・

目が覚めた。もちろんポン太は玄関で寝そべっている。
変な夢だった。深層心理の表意ならば、なにを物語っているのか。

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コメント

愛犬の夢とは珍しいなぁ・・・父が実家にいた頃、僕が実家に寄ったらなかなか父が帰宅しないんで、近所をかなり歩き回ったことがあります。父は郵便局の前のブロックに座りこんでいた。「よくここが分かったなぁ」と父。いつも年金を受け取りに行ってたので、郵便局だったのか?もっともこの日は日曜日だったのだが・・・

投稿: マミケン | 2014.10.22 14:53

間宮さんこんばんは。
お父さんの施設への面会の記事を読んでると、優しさが伝わってきますね。
自分の両親は親孝行をする前に他界してしまいました。忙しさにかまけていたのです。だから「孝行のしたいじぶんに親はなし」と痛感しています。
そういう気持ちもどこかにあって、この犬も晩年くらいは好きに暮らさせてやりたいと思っているのかも知れません。

投稿: ちょっと一休み | 2014.10.24 00:48

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