黒髪、白髪、まだら髪
10月27日(月) 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也 (芭蕉)
何年かまえにママチャリに乗って名古屋から大垣まで走ったのが、自転車で遠出するきっかけになったもので、その大垣の堀のそばに松尾芭蕉の記念碑が建っていた。
芭蕉の「おくのほそ道」の終着点が大垣、それでは「おくのほそ道」を読み返してみようと思いたった。
自分の読書なんて、だいたいそんなもので、思いつきから始まって、次から次へと流れているようなもので、これも旅のようなものだろうか。
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」。月日は永遠に旅する旅人ごとく、行き来する年もまた旅人のようだ・・・ふと、人生というものを見つめなおしてしまうのも、秋の木の葉が色づく頃のセンチメンタルな気分がなせる業だろうなぁ。
散髪に行って黒髪にちらほら混じっていた白髪が一挙に増えた。
何のことはない、この何年か散髪時に軽く染めていたものを止めたので、白髪が浮き出てきたわけだ。
こんなに白髪が増えていたのかと我ながら驚きもしたが、髪も人生のそれ相応に白くなり、細くなり、抜け落ちるものが自然の摂理ということだろう。
幸いにして、抜け落ちることはなさそうだから、どこまで白髪になるのか見ものである。
人の髪の毛も見た目で雰囲気が変わるものだ。
某国の政治家など黒々とした髪をなでつけているが、若々しくエネルギッシュに見せるためだろうし、黒く、赤く、銀色だって、そういう「見た目」がおしゃれに映るものだ。
白髪というのは自然なことだけれど、これはただぼうーぼーと手入れもせずに伸ばしていると、無精ひげのそれと変わらないので、意外と面倒なものだ。
髪の毛も人生というやつを旅すろ旅人のようなもの、ナチュラルな黒髪から、彩りを入れたり、そして最後には白髪にたどりつく。ある意味人生を歳を、もっとも感じさせてくれる「長い友だち」ってことですなぁ (笑)
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コメント
「奥の細道」読まれるのですか?僕はまだ読んでません。BSプレミアムで15分番組「日めくり奥の細道」女優佐藤愛子がその足取りを訪ねる番組はけっこう見ていましたが・・・
投稿: マミケン | 2014.10.28 13:07
誰のか忘れましたが解説付きで読みましたが、紀行文としてはとてもおもしろかったです。
東北を旅したおり、山寺で「しずけさや・・・」最上川の舟下りで「さみだれを・・・」など口ずさむと、なお一層情緒が感じられました。
そういえば、芭蕉の「伊賀忍者説」ってのもありましたね(笑)
投稿: ちょっと | 2014.10.29 23:58