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2014.07.10

犬の首に鈴 ②

7月9日(水) イソップ寓話

二年ぶりに病院に行き、尿検査、血液検査をしてもらいました。
血尿ではないかと、これは腎臓機能に問題があるのではないかと。
一通り検査を終え、腎臓はけっこう圧迫する力が加わるので、水分の摂取に心がけるようにというのが、とりあえずの処方箋でしたが、検査結果は・・・
ポン太の話ではなくて、これは自分の話です。

人は症状を訴えられるから原因も突き止めやすいものです。
ポン太といえばちょっと便秘と下痢を繰り返し、それでも散歩は元気に行くので、やはり暑さのせいだろうと思うが、言葉が話せない分注意深く観察するほかありません。

チリンチリンと鈴が鳴るのは何かをしたいと訴える音でもあります。
排便排尿の場合がほとんどですが、言葉のかわりですね。
「犬の首に鈴」というのはあまり似合いません。鈴といえば猫というのが相場です。

イソップの寓話に「ねずみの相談」という話があって、絵本などになって有名です。
いつも猫の怖さに晒されているネズミたちが相談しあい、猫が来たらすぐわかるように猫の首に鈴をつけたら良いという名案がうかびます。
が、はたしてその名案は、さて誰が猫の首に鈴をつけるのかという段になって、誰も自分がつけると言い出すものがいない。

教訓。素晴らしい名案も実行できなければ意味がない、言うが易し行うが難し。
そういう「教訓」がイソップ童話の中心になっています。

なんだか素晴らしい人生訓だと、昔はおもっていましたけれど寺山修司に言わせれば「どの寓話もあきらめと我慢の教訓」、イソップは「主人もちのユーモア」「奴隷の教訓」がその思想の本質だと述べています。

これを読んだ時には「なるほどなぁ~」とちょっと驚きの感想でしたが、奴隷の身分から宮廷おかかえの作者に成り上がったイソップの生涯が如実にそれを物語っています。

まあ、そんなことを思いながら「アリとキリギリス」や「ウサギとカメ」などを思い出すと、なにごとも我慢が美徳、なにごとも諦めが幸せをもたらす、という思想に帰着してくるのもよくわかります。

憲法9条の平和主義、もしも敵が攻めてきても戦うことすらできない・・・こういう論理というのは、「猫の首に鈴」の「イソップ教訓話」とおなじ論理だなぁ~と思うのですね。
・・・9条なんてネズミの相談ごとだよと言いつつ、戦争の道を説くってことでしょう。


Img087_2まあ、そういうイソップ寓話のことを思いながら先日図書館に行き、星新一の「未来イソップ」(新潮文庫)を探すことにしたけれど、あいにくない。
探しまくってBOOKOFFで100円で手に入れて読みました。

「イソップ村の繁栄」はこの物語の星新一的解釈でとてもおもしろいです。
教訓というか、寓話というのは、現実との対比のうえに、現実を掘り下げたときに面白みがでてくるものだと、まあそんな気がします。

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コメント

昔、星新一さんのショートショートが好きで読んでましたが、近頃読んでないなぁ・・・久しぶりに読んでみようかなぁ・・・と思いました。ありがとうございます。

投稿: マミケン | 2014.07.11 12:27

星新一さんの文章は短くわかりやすい文体ですね。ショートショートは発想や着眼点がおもしろいと思っています。
こういう作品がどこからくるのかと考えると、単なるアイデアだけじゃなくて、人の暮らしへの観察眼が鋭いのだと思うのです。僕もやはり青春時代に読んだ作家のひとりです。

投稿: ちょっと一休み | 2014.07.13 21:45

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