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2014.03.03

ひなまつり

3月3日(月) 蛤(はまぐり)でごじゃる

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段飾りのひな人形は押入れの奥にもう何年もしまわれているので、それに代わって一昨年あたりから飾られている大きなハマグリのひな人形。

夕食はちらし寿司とはまぐりのお吸い物だった。
こういう風習は女の子のいる家庭にはつきものなので、男ばかりの兄弟で育った僕の子どもの頃には無縁のしろものだった。

小学生の頃に女の子の家に行って初めて見たひな人形の段飾りの煌びやかなこと、それはそれは別世界のようだった記憶である。

そんなひな人形もマンション、アパート暮らしが増えると一部屋潰れてしまうから飾る家も少ないだろうが、こうしたちょっとした内裏雛でも「ひな祭」の雰囲気は十分である。

大きな蛤に十二単衣に似せた着飾り、それにしても今日の椀に入ってた蛤の2~3倍も大きい。
どこかの高級料亭でもらった貝殻だというが、「身」の方はもちろん、しかるべき人の胃に収まったのだろう・・・両方もらえばよかったのに(笑)

蛤の貝殻は一つとしてほかのものとは合わないから、一夫一婦の願いが込められて、清く澄んだ海にしか棲息しないので、純潔を意味する・・・
というが、平安期の入り婿婚が全盛の貴族社会の頃は一夫一婦制とはかけ離れているので、これは後世になって意味づけされたに違いない。

徳川時代の姫君の輿入れに持参した「貝絵」が名古屋市東区の徳川園に展示されていたが、たしか源氏物語の時代絵が描かれていた。
表の貝の縞模様を見て合わせる遊び道具だそうだ、まさに一つが一つにしか合されない蛤の特徴なのだろう。

しかし、こうした風習ひとつとっても女の子の祭りはなんと賑やかなことだろうと思うと、男ばかりの兄弟で育った僕の家はやはり色気もなにもあったものじゃなかった。
さて、季節の変わり目のひな祭、ひな人形をいつまでも片付けないと娘が縁遠くなるという言い伝えがあるが、もう娘も結婚したので、もうしばらく飾っておいてもさしつかえないだろう。

こういう話題もなんだか今の暮らしには馴染の薄い話になってきたなぁ・・・

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

そうそう我が家にも雛祭りのお雛様あったなぁ・・・4歳上の長女のために父が買ったのかねぇ・・・父の性格からは買わないと思うので、きっと母方の知り合いか誰かに貰った物のような気もする。家の形があって、その中に牡雛、雌雛を置く形だったと思う。段飾りではなかった。それが父が育った茨城県結城郡の伝統だったかどうかは分からない。

そうか一休さんちは男だけ兄弟の家庭ですかぁ・・・女の子がひとりでもいないとCMの「ファブリーズ家族?」のように少し殺伐としそうですねぇ・・・でも農業一家としては、男いっぱい家族は「正解」だったのかなぁ・・・ははは。

投稿: マミケン | 2014.03.04 09:39

「貧乏人の子だくさん」昭和史を刻むように山村農家の次男だった父は満州開拓団員の一人として中国へ、嫁迎えで母親と結婚して開拓団生活をしました。
母はいわゆる「大陸の花嫁」というわけですね。
この開拓団生活で2男1女が生まれていますが長男は現地で死亡、長女も引き揚げのさなかに死亡しました。
父はシベリア抑留となりましたが、母は昭和21年に痩せ細た次男を連れて郷里の信州に戻っています。
というわけで、本当は女の子も生まれていたということで、今生きてる兄弟は戸籍上は長男は次男、次男は3男・・・
歴史をふりかえると、激動の昭和史にほんろうされた両親の姿があり、ここがなんだかんだ言っても僕の平和への考え方の根底となってるような気がします。

投稿: ちょっと一休み | 2014.03.04 19:18

私たちの親の世代は戦争を語れる最後の世代ですね。戦後生まれた私は、これからの日本は戦争をしないんだとホッとしたような気持ちを親や教育から受け継いでいたように思います。それがねぇ・・・。同じ世代だけど、日本国民と国土を愛さない人が、それをごまかすために「愛国心」を振りまいていますね。

投稿: 杉山 | 2014.03.04 20:08

「お前たちの親はなぁ満州で苦労して引き揚げてきた、ボロボロの姿でなぁ、兄ちゃはこの子は生きてるのかってぐらい小さくて・・・」父方の叔父さんが言ってたですね。
戦争の事実は殺戮と貧困だということですね。どんなに愛国心を煽っても、どんなに経済発展とか国の威信を云々しても、やっぱり軍事ってのは殺戮が本質でしょう。
チャップリンの映画「殺人狂時代」の名台詞「一人殺せば悪党で百万人だと英雄だ、数が殺人を正当化する」戦争の本質を言い当ててるなぁ~

投稿: ちょっと一休み | 2014.03.04 22:24

「親世代の歴史を書けるのは、子供だけ」なのかもしれません。1回父上の生涯を小説風にまとめてみたらいかがでしょうか?書きながら気が付くこともあるもので・・・

投稿: マミケン | 2014.03.05 11:29

「いつかきっと・・・」そう思っています。
いろいろ親から聞いた話も歳とともにおぼろげになりそうで、そういう話だけでも書き留めておこうとは思っています。事実は小説より奇なりっていいますが、ほんとうにそうだと思うのですね・・・

投稿: ちょっと一休み | 2014.03.05 22:19

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