« 五輪と革と | トップページ | 梅の季節がやってきた »

2014.02.18

クレーム

2月18日(火) 鬼の形相、仏の顔

少しトラブルのある問題で電話をかけたら「本日は閉店日です、おかけ直しください」との電話案内だった。

やれやれ、仕切り直しかと思いつつ、どうもこういうクレーム話は好きになれない。
というのも、仕事でクレーマーの対応には四苦八苦することも少なくなかったから、言われる側の気持ちもわからなくないのだ。

若い頃、ラーメンの出前をとったら髪の毛が一本入っていて、それを見た友人が烈火のごとく怒り出し、鬼の形相になり、その場で電話して凄まじい怒りの言葉をまくしたてた。

田舎者の親に育てられた僕などは、髪の毛一本くらい取り出せばいいじゃないかと思ったが、どうやら「あっちは商売で、こちらは客で代金を払ってるから許せないのは当たり前だ!」ということだった。

こういう話は枚挙にいとまがないが、これも飲食店の話。
出された注文の品にどうやら貝の殻が入っていたようで、ここでも鬼の形相で「こんなの食えるか!」と怒鳴りだし、慌てた店主が「すぐに作り直しますので・・・」と平身低頭すると「半分以上喰ってしまったわ、もういいチェッ!」。
「すみません、すみません、御代はけっこうですから・・・」と言うと「当たり前だわ」とさっさと店を出て行った。

食品偽装や食べ残しの食材の使い回しなど、利益第一の金儲け商売などはクレームが出て当たり前だろうし、バレなければ「何でも有」という風潮は、いつ頃からできて来たのか。
食でも物でも本来の安全で衛生的で客に喜んでもらう・・・といった仕事への誇りがなにかしら忘却の彼方へ行ってしまった感がある。
誇りよりも儲けてなんぼ!が闊歩するということだ。

そういう問題に比べたら「髪の毛一本」「貝殻一つ」など、困ったもんだ!と思いはするも、悪意あるものでもなければ、鬼の形相は必要ないだろう。

・・・と僕は思うのだけれど、どうも世の中は「絶対に許せない!」と思う人も少なくない。
いや増えてきているのは、それほどに神経過敏で排他的な気持ちになるストレス社会だからか。

「お互いさま」という気持ち、「相身たがい」という気持ち、世の中のトラブルの多くはそういう心持になれば減るものだが、心底そういう気持ちになりきることは難しそうだ。

「仏の顔」でいいじゃないかと思うことがらが多いのに反して、ほんとうに怒らねばならないことには沈黙する、許容する、無知を恥じない・・・なんだか変だなぁと思う。

さて、冒頭の電話の件。理不尽なクレーマーにならないクレーム話をしなければならないが・・・やれやれである。

【クレーム】補償、賠償請求、苦情申し立て、要求、請求権、主張、と辞書にある。
どんな争いごとであっても、心のどこかに「相身互い」という気持ちを残しておかないと、どちらも嫌な気持ちだけが残ることになるのだろう。

泥棒にも三分の理、仏の顔も修行の道か (笑)

|

« 五輪と革と | トップページ | 梅の季節がやってきた »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

クレーマーは「正義」を振りかざし過ぎる。たかが「自分ひとりの正義」であるのに気が付いていない。あたかも「自分の正義」が「永久不滅の正義」と思いこんでいる。

「正義」なんてコロコロ変わるのだ!!「鬼畜米英」と叫んでいた日本の70年前には、たくさんアメリカ人やイギリス人を殺すと「英雄」だった・・・それが「日本の正義」だったのである。

投稿: マミケン | 2014.02.20 12:39

お疲れ様です。クレームを付けるのって本当に嫌ですね。でもとりあえず言わなきゃならん時もあるし・・・。せめて誠意を表している相手には、相手を思いやる気持ちを持ちたいものです。

投稿: 杉山 | 2014.02.20 21:20

間宮さんこんばんは。
たしかに「正義感もどき」の人が多いですね。
俺はお前らの為に言ってやってるんだ!などとのたまわれた日には、要らんお世話だはよ帰っていけ!って言いたくなります。クレーマーの人はだんだんと人に相手にされなくなる、勘違いして「俺が正しいから誰も文句は言えないだろう」と。貧しい社会になってきたんですね。

投稿: ちょっと一休み | 2014.02.21 01:02

杉山さんこんばんは。
「とりあえず言わなきゃならん時・・・」それなんですね。
思うに担当レベルでは多忙で「うっかり」なんだろうと、その「うっかり」がちょっと酷過ぎてねぇ~、ああ、ここはきっとブラックに近いのかなぁ~などと思ったりすると、現場はきっと辛いだろうなとも思いますね。
けれど、言わなきゃならん時もある・・・これも人間関係の勉強だと自分に言いきかせています。(笑)


投稿: ちょっと一休み | 2014.02.21 01:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 五輪と革と | トップページ | 梅の季節がやってきた »