« レザー クラフト | トップページ | 壁の記念スナップ »

2013.11.19

晩秋の庄内川を走る

11月19日(火) 変わらないもの

0051
【いつもの風景変わらぬ風景】

 素晴らしい好天の日だった。
 家族が一人減ると、洗濯も減る、茶碗も減る、積もるチリだって減るもので、洗濯機の少量コースに目盛りを合わせ、早々と本日の家事を済ませる。

 自転車に空気を注入して枇杷島橋から庄内川の右岸堤防を走った。
 晩秋のどこにでもある変わらない風景である。
 いくぶん風も冷たく感じるが、ちょっと冷たいという、そのぐらいが丁度良い。

 対岸の道路にはひっきりなしに自動車が行き交い、その向こうには駅前のノッポなビルや名古屋市街が広がっている。
 名古屋市内に住んでいても、この庄内川を超えると、どことなく遠くに来たような気がするものだ。

 堤防道があり、川が流れ、大きな都市のビル群が川向こうに広がるという構図は、10年前に初めてここを自転車で走ったときと、ほとんど同じだ。

 構図は同じでも、流れる川の水は絶えず変化し、公園の木々だって毎年新しい芽をふき散っている。
 ときどき豪雨が堤防に迫り避難勧告がでたりするし、堤防道も新しく舗装されたりしている。
 だから年々歳々どこか少しずつ違っているけれども、この風景はやっぱり10年前と変わらない。

041
【葉もすっかり紅く染まってきた】

 テレビの番組が忙しく改編され、商品がめまぐるしく新製品に変わって行く。
 ファッションの流行廃れも激しく、人の心だって流行に後れまじ・・・という様相だ。
 暮らしのめまぐるしさに、人自身が翻弄され、社会そのものが一日たりとて留まることを許さない世の中になってきたような気がする。

 一年過ぎるのがとても早いのは、そういう世相に身も心も没入しているからか。
 そう思うと、この庄内川の流れをとりまく風景が、ちっとも変っていないことに、どことなく安心感を覚える。
 変わらないということが、保守的で落伍者だという烙印を押されているけれど、変わらないことの良さが再評価されてもいい時代になったと思う。

007
【庄内緑地公園】

 庄内川の堤防にも晩秋の風景が見られる。
 河原にはいつのまにかススキが群生し、すっかり葉を落としたコブシの木が冬支度をしている。
 春には絢爛な花を見せたソメイヨシノがすっかり紅葉し、根元には落葉のジュータンが敷き詰められている。
 銀杏の葉が陽の光をあびて黄色いクレヨンの色どりになった。

 みんな、みんな晩秋の風景。
 もう少し経てば木枯らしが吹いて、どことなくどんよりとした雲が広がる冬になる。
 冬になれば公園にはベンチに座る人影も減り、やはり淋しくなるものだ。
 
 この庄内川と公園を散歩する人々が普通の風景のように溶け込んでいる。
 はしゃいだり騒いだりすることなく、一日の日課のように、この風景は受け入れてくれるようだ。

016
【(自転車の)サドルの上の子どもたち?】

 子どもたちの集団がいた。
 課外授業で引率されてこの公園にでも来たのだろうか。
 ここだけは、ちょっと華やいだ雰囲気の晩秋である。
 
 いつまでも変わらないこと、いつまでも同じであることが難しい時代になってきた。
 
 
 
 

|

« レザー クラフト | トップページ | 壁の記念スナップ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

川原の写真はいいですねぇ・・・東京近郊ではやたら高層マンションばかりが建ち、こういった川原を捜すと、けっこう郊外まで行かないと見られないような気もします。

投稿: マミケン | 2013.11.21 13:00

こういう風景があるんだと知ったのも自転車散歩を始めてからですね。
歩くには距離があるし車だと素通りしてしまいますから。
東京の多摩川サイクリングロードがあると聞きますが、一度走ってみたいところだと思っています。
そうそう寅さんの江戸川の土手あたりの風景も・・・映画とはずいぶんと変わったのでしょうね。

投稿: ちょっと一休み | 2013.11.22 21:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« レザー クラフト | トップページ | 壁の記念スナップ »