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2013.05.27

語ること、喋ること

5月27日(月) 人から学ぶことは多いなぁ~と思う 

 人と話すことはあたりまえのことだと思うかもしれないが、社会生活のなかでほとんど会話することもない、一人暮らしのお年寄りもいる。

 「一週間も二週間も、いや一か月も人と話さない暮らしはあるものだ。俺だって何もないときは、喫茶店で『コーヒー1杯』ってぐらいしか話をしない週もあるんだ」と言ってたのは、ときどき会合で会う70歳を過ぎた一人暮らしの方。

 話す相手も数少なって、歳を重ねるごとに会話が減って行く、ボランティアとか何かあればまだいいけれど、何もないと、一日中誰とも話なさない日々が続くという。
 「女性のほうがまだ地域のなかに溶け込みやすいが、男はいかんなぁ~」
 なかなか実感がこもっている。都会のなかほど、そういう孤独がたくさんある。

 自転車は認知症対策でいいと兄に話したら「いや、認知症対策には言葉を発するほうが効果がある」と。
 朝、新聞の「天声人語」とか「中日春秋」とか、あれを読み上げるというのもいいと言う。
 そういう孤独な作業をコツコツと続けられるかが問題だと思うが、社会から隔たるほど、言葉として発する機会が少なくなる。

 「僕は職員に理想をたくさん話そうと思うんです。かっこいい話と思われてもいいんですよ」と若手の管理職の方が話していた。
 「心配事や困ったことがあれば何でも相談してくれ、僕にできることは何でもするから・・・」
 そういう話を職員にしているという。障がい者作業所のあるべき理想をできるだけ話そうと思っているという。

 「理想」という言葉が何やら寝物語のような、非現実的なこととして、馬鹿馬鹿しい夢物語のように一笑されやすい社会にあって、それでもあえて理想を語るという姿勢を、僕は素晴らしいと思う。

 軍隊を持たない憲法下で平和を唱えるのは理想論だといい、「現実」という名目で「理想」を棚上げする。
 理想を語ることができない人が理想を実現できるはずがない・・・と思うと、僕はこの若手の管理職の方の勇気を嬉しく思う。

 会話するということは、自分と違う人の多様性を認め合い、そこを出発点とすることだと思う。
 歳とともに固くなりそうな頭を柔軟にさせてくれるのも会話なのかも知れない。

 

 
 
  

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

確かに雨が降ってテニスコートに行かないとなると1日テレビを見て過ごすことが多くなる。人と話す機会も少なくなるなぁ・・・ちょっと問題だなぁ・・・僕。

投稿: マミケン | 2013.05.29 09:14

僕も退職して一番の変化といえばやっぱり会話が減ったことですね。
だから、自転車に乗ることや図書館に行くことやボランティア仕事とか、意識した毎日になるように心がけています。

投稿: ちょっと一休み | 2013.05.29 23:33

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