« 読書労働 | トップページ | 風の音が聞こえる »

2013.04.11

埃(ほこり)とLED

4月10日(水) 小説「黒い家」を思い出したなぁ~

 友人に「おもしろいよ」と小説「黒い家」を借りて読んだのはずいぶん前だった。
 生命保険金を詐取するためには人の命、家族の命さえなんとも思わない家族を描いたサイコミステリー小説だったと思う。
 人の心にひそむ冷酷さ・狂気というか、この本を読んだときは正直怖いと思った。

 怖いのは命を金に代えても生きる家族、それを当たり前とする心理にある。
 およそ、人情とか愛情とか思いやりといった心情の正反対の心が普通のことになってしまう恐ろしさとでもいいましょうか・・・いやはや人の心が壊れるというのは居た堪れないものだ。

 さて、「黒い家」というよりも「暗い家」の話である。
 と言っても照明のはなしだから、恐怖でもなんでもない。
 リビングの電球がほの暗くなったので、LED電球に換えてみることにした。
 世に言う「省エネタイプ」という代物で、値段は高いが消費電力は少ないはずだ。

 一昔前のLEDは明るさが物足らなくて蛍光灯に比べても見劣りしていたが、技術の進歩だろうか、十分に実用に耐える光源になってきたのが昨今である。
 もっとも、値段が高いのと消費電力を比較して、すべての灯りをLED化するには家計と相談せなばならない。

 電灯の笠(カーバー)に手をやり、さて取り替える段になって、ずいぶんと汚れているのに気が付いた。
 昨年の暮の大掃除は、ほとんど手抜きにも近かったから、当然と言えば当然。
 笠が外せないタイプなので、天井に顔を向け首が痛くなるのを堪え、しっかりと掃除した。
 雑巾が黒くなるほど汚れていた。
 おかげで、こんなに白い笠だったのかと気が付くほどに、きれいになったのでLED電球を点灯させた。

 リビングが昼間のように・・・とは言い過ぎだが、以前とはけた違いである。
 だが、この明るさはLED電球によるところよりも笠掃除の結果だと思える。
 家は人が住むものだけど、住人が働きに出てれば、出る埃もすくない。
 一人一日家に居ればその分埃もたまる、二人居ればもっとたまる、三人居れば・・・という忘れていた事実である。

 「叩けば出る埃」という諺がある。
 どんなに新しい畳でも叩けば埃が出る、どんなに見かけ良くても、過去には一つ二つの過ちもある・・・という喩である。
 長く生きてると、やっぱり人も埃も溜まるもので、どこかで気が付いてきれいに掃除してやらねばダメだろう。

 LEDで部屋の中は明るくなった。
 でもほんとうは、電灯の明るさよりも太陽の自然光の方が何倍も明るい。
 その太陽の自然光よりも、人の心の明るさの方が、ほんとうはもっと欲しい。

 

|

« 読書労働 | トップページ | 風の音が聞こえる »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 読書労働 | トップページ | 風の音が聞こえる »