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2013.01.03

正月らしさ

1月3日(木) 大須商店街

008

 小雪が舞っていた名古屋。
 気温もぐんと下がって2度で今年一番の寒い日、寒波である。

 正月早々、寒さに負けまいと自転車をこいで大須に行った。
 うつむいて暮らしていても札束が落ちてるわけでもない、上を向いて走ろうという気持ちのことだ。

 名古屋駅から円頓寺商店街を走ると人通りも少ない。商店街は明治20年頃から栄えた老舗とも言えるこの街が賑わいを取り戻して欲しいと思っている。
 堀川沿いを走り白川公園で鳩といっしょに休憩する。この寒さで鳩も羽を丸めている。

 大須観音は大勢の参拝者が列をなしていた。
 自転車を歩道の柵に二重ロックする、盗難防止は二重ロックが常識という嘆かわしい事情に従って。

 正月らしい風景である。
 もう「正月らしい」風景は探さないと見当たらない時代になった。
 正月だからといって凧あげもない、和服姿も見られない、スーパーや百貨店も昔は2日とか3日が初売りだったが、今では元旦から福袋商戦である。

 季節の四季があいまいになり、時候の風物詩も経済活動にくくられてしまう現代・・・10年、20年先には「伝統的な習慣」として展示物になるに違いない。
 などと、味気ないことばかりのたまうのも正月らしくない。

 大須観音の初詣客の流れは万松寺商店街まで続いている。
 やはり若者が多い、若者というのは思い込みが強かったり、危なっかしいことも多いものだが、そのギラギラするエネルギーは人の世も変革するエネルギーを持つ。
 だから僕は「今の若い奴は・・・」と一括りして言ううことはない、若さは素晴らしいはずである。

 人の流れにそって商店街を歩きなはら「迎春」と書かれた看板が・・・なんとなく正月である。
 小雪が激しく降りだして寒さも増してくるが、人の動きには活気がある。
 大須という街はかっての電気街からファッションの街へ若者の街へと巧みに変貌して、活気のある商店街を維持しているのだろう。

 寒いので「タイ焼き」を2枚を買い食べ歩き300円、パソコンショップでイヤホンコードの巻き取りを買う500円、これは磁石で服に付けれる代物。
 初売りの呼び込み店員の威勢のよい声に応えるには、ちょっと少額の初買いだった。

 「よくこんな寒い日によく行ったわね、風邪をひくわよ」と妻は言うが、こういう寒風の中の自転車散歩には慣れている。
 家の中でのちょっとした油断のほうが、むしろ風邪をひいてしまうのである。
 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

僕も年末・年始は歩き回っていました。僕の場合は「すべての風景がモチーフ」なので、どこを歩いていても楽しいのです。父が川崎の老人ホームに入り、横浜や川崎に行く機会が増えました。

人との繋がりが「自分の風景」を広げてくれます。

投稿: マミケン | 2013.01.08 12:09

写真も絵も俳句も詩も、描かれている風景は描いている人の心象風景を反映したものでもありますね。
近所の路地が好きなのは好きなだけの理由があり、観光地が好きなのは、やはりその理由があると思うのです。
誰しもが持っている心の哲学が好きな風景を表していると思うと、その人が造るいろんなものに、その人の生き方や人格みたいなものが見えるような気がしています。
最近、自転車散歩で納屋橋を通るとき、ビルの角の道端で弁当を売ってる女性と話しをします。
一年に4~5回ですが、覚えていてくれて、他愛もない話ですが、夏の暑さ冬の寒いなか、コツコツと一生懸命働いている姿に僕は感動すらして、通れば弁当を買い「風邪をひかないようにね」などと、だんだん言葉数も増えています。
ささいなことですが、人と人とのこれも繋がりかなぁと・・・

投稿: ちょっと一休み | 2013.01.09 23:54

画文集「名古屋散歩」を作った後、描いた所に配り歩いた。みなさん喜んでくれた。いろんなお話を聞くと、絵は何1つ変わっていないのに、風景が広がった感じがしたのです。ちょっと不思議な感覚ですが・・・

投稿: マミケン | 2013.01.10 10:03

ははは「名古屋散歩」を見てから、描かれている場所はほとんど行きました。
あの筆ペンの風景と見比べながら・・・
まあ、僕にとっては図書館で見つけた「名古屋散歩」によって、「散歩」というものの考え方を飛躍させてくれた本だったですね。
手元に一冊あって、けっこう何回も見る本になってますね。

投稿: ちょっと一休み | 2013.01.11 01:00

あの画文集の作者として嬉しいなぁ・・ありがと~~~~~

投稿: マミケン | 2013.01.15 16:26

いつもコメントありがとうございます。
たまにしか作らない俳句も年賀状の季節の絵も自転車も、僕にとって共通するものは「散歩」なんですね。
散歩ってこれほど優雅で自分を見つめ直し奥の深いものはないんじゃないかと・・・
金銭に換算できない素晴らしさだと、そういうふうに考える契機になったのが「名古屋散歩」でした。
左のサイドバーに載せてる「名古屋散歩」「名古屋いまむかし」「堀川沿革史」の三冊が、僕が人に勧める名古屋の散歩の三大本だと、勝手に決めているんですね(笑)

投稿: ちょっと一休み | 2013.01.17 02:40

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