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2012.05.24

花どろぼうと花ごころ

5月24日(木) 街なか散歩で見っけてしまった・・・

 良い天気だったので、気分転換に街にでかけました。
 まだところどころ、昔の風情が残る路地裏などあって、こういう場所は心が和むものです。

 瓦屋根の古い格子戸の家があって、いったいどんな人が住んでるのだろうか。
 その格子戸にからまるように赤い花が咲いています。
 味気ない街でも、花ひとつで、ぐんと活気が感じられるものです。

 むこうから、歳の頃なら70過ぎのおばあさんがやってきました。
 手提げ袋を腕にかけ、花の前に立ち止まるや、1輪、2輪、3輪ほど盗って行きました。

 ちょっとだけ躊躇してたけれど、この垣根のようにいっぱい咲いてる赤い花。
 すこしばかり盗ってもわかりません。

 昔からのことわざに「花盗人は風流のうち」と言います。
 ついつい花の見事さに惹かれて一枝折ってしまうのも風流なので、ことさら咎めることもないという意味です。

 これが鉢植えされた花を根こそぎ持ってったならば、せっかく大事に育ててる家人もきっと悔しかろう。
 街角の花すら目に入ることもなく、慌ただしく去ってゆく人もすくなくない。

 はてさて、おばあさんは持ち去った花をどこに挿すんだろう。
 一人暮らしの台所、テレビの上の花瓶かも知れない。
 いいえ、窓辺に飾って愉しむのだろうか。

 盗られた花は何を思ってるのか。
 淋しさをちょっと紛らわす「ちいさな幸せなのさ」と思うのだろうか。

 花を盗っちゃいけません・・・と、法律にも決められてる。
 けれども、もしも、そんな一人暮らしのおばあさんの家の中で、大事に大事に飾られたら。
 花にとっても嬉しかろうな。

 帰り道、都市農園のネギばたけの柵に書いてあった。
 「ネギを盗らないでください」
 もっともです。
 自転車散歩の風景でした。

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コメント

名古屋ではパチンコ店などのオープン時の花を持ちかえるのが「当たり前」だと聞いたことがありますが・・・

投稿: マミケン | 2012.05.28 10:07

パチンコ発祥の地名古屋です。
20歳の頃、給料がなくなるとパチンコ店で2~3日分の生活費を稼いでいた時代もありました。
まだデジタル化されていない頃で、僅かなお金で暇つぶしできた思い出があります。
もう何十年もパチンコ店に入っていないなぁ~

投稿: ちょっと一休み | 2012.05.28 23:22

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