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2012.02.06

郷土の歴史古書

2月6日(月) 名古屋栄町を歩く

 朝から雨が降り続いていた。
 「仕事に行きたくな~い」と娘が言うと、「雨降りの日に休暇はもったいない」と妻が言う。
 そのどちらにも属さない僕は、雨降りだから自転車で出かけられないことの方が問題だった。

 障がい者関係の書籍を買うために、地下鉄に乗って市の中心街・栄町の丸善書店に行った。
 昼間でも行き交う人はみな足早に通り過ぎてゆく。
 時間に追われているのか、暮らしに追われているのか・・・どちらもだろう。

 丸善書店に入り店員さんに書籍の検索をしてもらい、目的の本は買うことができたから、そこで今日の用件は終わるのだけれど、書店の2階でおもしろい展示販売をしていた。
 「郷土の歴史・文化・風土にまつわる古書を中心に展示販売」というものだった。

 僕はけっこう郷土史関係の本が好きで、古本屋などでは目ざとく見つけるほうだ。
 図書館で借りることは勿論できるが、古書としてはそうそうお目にかかることも少ない。
 ブックオフあたりでも、赤茶けた古い本はほとんど見かけなくなった昨今なので、これだけまとまった郷土本の古書が並んでいると、興味をそそられる本も少なくない。

 ・・・・が、それに見合うほど財布の中身はあるわけないので、厳選する。
 「瀬戸=土と火の町」を一冊買うことにした、700円。

 愛知県の瀬戸市で育ったが、考えてみれば、「瀬戸物まつり」とか「陶器の窯」とか、そういう漠然とした風景は残っているものの、焼き物の町=瀬戸の歴史や文化などを、調べたりすることもなく過ぎてきた。

 「土と火の芸術-やきもののことを、人はそう呼ぶ」と出だしからして面白そうである。
 「”土”は、人間の生命をつなぐ食料を産む唯一の自然物で、人はそこから異常な神秘力を感じていた」
 ますます面白そうである。

 瀬戸窯のルーツは唐津焼だと、たしか何かの本に書かれていた記憶がある。
 どうもパラパラとめくってみると、そうした陶祖や歴史の経緯も謎めいたものがありそうだ。
 昭和46年に刊行された古本だから、40年以上も前に書かれた瀬戸市の歴史と文化の本。

 そういう自分の育った町に興味を持つ、いささか遅れた感はあるが、人間思い立ったら何にでも興味をもつことは面白いし、それが「老化」や「ボケ」への有効な対抗手段になるだろう。
 老化にはまだ早いが・・・(笑)
 

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コメント

「瀬戸まつり」にはいつも必ず雨が降るという。僕が訪ねた15年前もやはり雨が降った。会社の人に聞くと、それは「ある女の怨み雨」だと言う。

九州の窯元で、陶器の製法は門外不出であり、親族でないと教えなかった。ある中部に住む若者が九州に行き、ある女と結ばれ、その製法を知った所で、妻を捨て中部地方に帰ってしまった。「瀬戸まつり」の雨は、その女の涙雨でもあると言う。

投稿: マミケン | 2012.02.07 09:45

ははは、この祭りには雨が降るって本当なんですね、子どもの頃、二日ある祭りのどちらかは雨だった。
この本にも「雨祭り」として、瀬戸の興祖、加藤民吉が偽りの結婚をし秘法を盗んだ話として出ています。
歌舞伎でも「明暗縁の染付」として中村鴈次郎一座によって上演されたとも・・・
もっとも、瀬戸市史ではこれを「ゆがめられた民吉物語」としてるようですが、実におもしろいですね。
育った町を離れて知る町の伝承話です。

投稿: ちょっと一休み | 2012.02.07 22:33

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