定年退職・・・団塊の世代
3月20日 「人生」っていうものを感じる日
職場の定年退職を迎える方の「送る会」に出させていただきました。
「学校を卒業して、学生服の姿でチンチン電車でこの職場に着いたときは、不安がいっぱいだった・・・・」と、挨拶されていた方々は40数年の勤務にピリオドがうたれるわけですが、同時に、団塊の世代の定年退職が始まるということでもあります。
そうか「チンチン電車」がこの名古屋の街に走っていた頃、多感な若者であった時代から、定年退職という今日までを生き抜いてきた「人生」を感じますね。
日本の高度経済成長期を支えた世代、まだこの国の将来に希望をもって、働く人の群衆の一人として、いろいろな意味で、日本という国とともに歩んできた「人生」を思い浮かべます。
良いも悪いも、団塊の世代に生まれた方々は「個性的」です。
その個性は「変わった人」というのではなく、何かしら信念を持っている方が多いと思うんです。
ですから、60歳の定年といってもまだまだ「パワー」を感じる、ちょっとそこらの若輩者よりも、生きて生活する力は、はるかに大きいように思うのですね。
60年安保闘争とか、社会変革とか、すくなくとも、まだこの日本に民主主義のための運動、「大衆運動」という時代の流れが高揚していた時代背景の中で、そんなことに関わった人も、関わらない人も、皆、そういう大きな社会の流れに、何かしらの影響を受けて歩んできた「世代」・・・それが団塊の世代といえるのでしょう。
ですから、長く福祉職場の仕事に関わってこられた、今日の定年退職を迎えられた方は、やっぱり福祉や生活が苦しくなってきているこの頃には、人一倍敏感に「憂い」を感じることが多いんではと・・・
「お疲れ様でした」って言いたいところですが、日本の社会を支えているのは若者であり、働き盛りの中年層であり、そして退職した方々、お年寄り・・・それら全ての人々ですから。
第二の職場に行こうが、ゆったりとした退職後の生活を送ろうが、「生きる」という意味では疲れてはいけないんですね、きっと・・・・。
自分にも言い聞かせているつもりなんですが・・・(笑)
どうかその笑顔でみんなの心を
いつまでも いつまでも
和ませてください。 (金八先生 贈ることば)
・・・定年退職っていっても人生の一つの区切り、まだまだ日本の社会を支える「人生」は続くってことだから、幸か不幸か、団塊の世代に生まれた方の持っている「不敵な笑み」で、みんなの心を和ませてくださいな。
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