落陽
7月10日(土) たわいない風景
冷たく冷えたビールを飲み干してファ~っと息一つ吐いて。
なんでもない日々が繰り返される暮らしの一こま。
ちょうど、陽が昇ってまた日が沈んで一日を終えるのと同じように。
一日々々は同じようであって今日という日は昨日ではなく明日でもない。
一生懸命暮らすということはどういうことなんだろうと思う。
昨日のこと、名古屋駅からほど近い鉄道の陸橋から夕陽がきれいに見えました。
都会の夕陽、都会の赤光、都会の斜陽・・・
風景といっても、とるにたらない街と列車と夕陽のコラボレーション。
けれど、日々繰り返されるからこそ感じる切なさの風景なのだろうか。
陸橋の上でこの同じ夕陽を見つめている人がいた。
自分と同じ時間だけ佇んでいるけれど、きっともっと前から陽の沈む風景を見続けているに違いない。
自転車を引いて彼に近づいたら「こんばんは」と声には出さないが軽い会釈をくれる。
知的障がい者の若い方だった。
たわいない落陽の光景だけれど、こういう時間をお互い大切にしているんだなと気持ちは通じる。
敷かれたレールのきしみ音とともに列車が通過していった。
ぼんやりと見える列車の窓に帰宅するサラリーマンの人並みが映っていた。
落日ですね。
この街ももうすぐ夜のとばりに包まれようとしている。
今日が終われば、また違う「明日」が日の出とともに始まるわけだ。
たわいない風景なんだけれど、こんなふうに一生懸命日記に書けるのも幸せということなのかも知れない。
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